ビタミンDと日光

ビタミンDと日光

ビタミンDは日光にあたることで皮下で生成されますので、日光浴は不可欠です。
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ビタミンDはアレルギー体質の人の強い味方

ビタミンDが、花粉症を代表とするいろいろなアレルギー性の疾患の諸症状を緩和する可能性が高いとする研究報告が多数、出ています。その仕組みは、ビタミンDが本来もっているホルモンに似た全身への作用です。そして、現代人の多くが慢性的なビタミンD欠乏状態にあることも明らかになってきました。最新の研究によれば、ビタミンDとは、全身の細胞の機能に重要な影響を持ち、免疫機能やアレルギー反応、アンチエイジングなどの多用な働きを有する特殊なビタミンであるということです。これまではビタミンDといえば、骨の健康に不可欠といった程度の認識のされ方でしたが、研究が進めば進むほどに新しい働きが判明してきたのであります。ビタミンDが不足すると乳がんや大腸がんなどの癌が増加することもわかっています。また、不足は、関節痛も誘発するので、さまざまな慢性的な疼痛、肩や腰や膝の痛みなどにも関与しているのです。このように作用が多岐にわたる重要なビタミンであるにもかかわらず、ビタミンDは現代人の多くで慢性的に不足状態にあります。

食べ物だけではビタミンDは不足する

食事からの摂取だけでは本来必要なだけの量のビタミンDを確保するのが困難であることが最大の原因です。そもそも人間は、日光にあたることで皮下においてビタミンDを合成して、それを使って健康を維持するようにできています。これは太古の昔から連綿と続いてきたことであり、日光にあたらないと人間は健康に生きることはできないのです。ところが現代人のほとんどは日光にあたる時間が不足しています。日中に15分ほど、半そで半ズボン程度の直射の日光浴を週に三度ほど実行できれば、ビタミンDは確保できるといわれています。(ガラス越しや日焼け止め使用下では効果はありません)しかし、それだけの日光浴も実行しつづけることができないのです。そのため、現代人は全身の機能が慢性的に低下させられている状態にあるということです。その結果が花粉症やアトピー性皮膚炎の増加につながっている可能性があるということです。そして、機能性医学の自由診療の場において、ビタミンDの投与を花粉症治療に応用しているという事実がすでにあります。

過剰になる可能性は低い

ビタミンD、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンの場合、過剰症への警鐘が過度にアピールされてきたことがこの問題を複雑にしています。しかし、実際には、通常のサプリメント服用で、過剰症にはなりにくいのです。一日2000国際単位(IU)のビタミンD摂取が機能性医学の分野では推奨されています。1カプセルで2000国際単位が含まれているビタミンDサプリメントも通販などで入手できるようになっています。花粉症に苦しんでいる人やアレルギー性皮膚炎やアトピーの人は、これまでの健康法に加えてビタミンDやそれを含む肝油を併用することで、好結果を得られる可能性があります。

花粉症とビタミンD

ビタミンDは、花粉症などのアレルギーのメカニズムである免疫応答反応において、要のような役割をしていることが近年、明らかになってきています。ビタミンDは、リンパ球の抗体産生を抑制したり、制御性T細胞の働きを適正に維持したりするのです。つまり、ビタミンDとは単に骨を丈夫にするビタミンではなく、免疫の働きを健全に保つ上でたいへん重要な役割を果たしているビタミンであるといえるのです。ビタミンDが慢性的に不足していることで、花粉症などの困ったアレルギー反応が起こりやすくなっていると考えられるのです。それはアレルギーとは、免疫の乱れでおこるものだからです。成人男性の場合、一日に体内で消費されるビタミンDは、3000〜5000国際単(IU)だとされています。そして、厚生労働省が出している摂取上限が一日2000IU(15歳以上)です。このため機能性医学の実践家たちは、ビタミンDのサプリメントを一日2000IUずつ服用することを推奨していますさいわい1カプセルで2000IUのビタミンDが含まれるサプリメントが通販などで入手することができるようになっています。現代人には、サプリメントでの補充が簡便であり、はやく結果が出せるでしょう。

日光浴できれば理想的

日光にあたってもビタミンDは合成されますが、日中の10時から14時にガラス越しではない直射の日光に週に三度、15分以上あたることが、なかなかに実践の難しい行動であることは現代人の多くに当てはまることでしょう。日光にあたりすぎても皮膚がんのリスクがあがったり、しみやそばかすが増えたりするというデメリットもあります。そして食材から必要量を摂取するのがきわめて難しいのがビタミンDの特徴でもあります。そんな場合にサプリメントが大いに助けとなるのです。

ビタミンDと食品

脂溶性ビタミンであるビタミンDは、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール、Ergocalciferol)とビタミンD3(コレカルシフェロール、Cholecalciferol)に分けらます。このようにビタミンDにはいくつかのタイプが存在しています。ビタミンD2はその前駆体がシイタケなどの植物に含まれ、ビタミンD3は魚肝、卵黄、レバーなどに含まれ、D3のほうが人間にとって重要な働きを果たしていることがわかっています。免疫機能のバランスをとる働きがあるのです。ビタミンD3は、肝臓で25(OH)D3 (カルシジオール)に変化しα-グロブリンと結合しリンパ液中に放出されるようになっています。このとき、リンパ液の中で、重要な働きをしている可能性があります。保険診療の医療機関で、骨粗しょう症の患者向けに処方されるビタミンDが、この25(OH)D3 (カルシジオール)が腎臓でさらに変化した1.25(OH)Dを製剤化しているもの(活性型ビタミンD3)なのですが、これだと不用意な継続投与での過剰症が起こりすくなるというデメリットがあります。医師の処方するビタミンDにはリスクもあるのです。保険診療の医療機関でもらうビタミンD、つまり1.25(OH)D製剤では、免疫機能をととのえるという目的に使うことはできません。となると、食品での摂取を目指すことになりますが、しらす干し、鮭、いわし、さんま、さばなどの魚類を大量に摂取しなければならず、必要なレベルまで食べ物だけで補うのは非現実的です。

サプリメントの意義

ビタミンDは、日光にあたると簡単に皮下合成されるので、それでもよいですが、週に三度、15分以上、10時から14時で日光浴ができることではじめて必要量が日光浴でまかなえることがわかっています。さらには季節や緯度によっても微妙な差があります。完全に実践ができるという人は限られます。また、日光はあくまでも直射日光でなければならず、ガラス越しでは効果がありません。高齢者で自宅にいる人や、スポーツをしている人、小学生・中学生ぐらいまでであれば、日光浴でビタミンDを補充する環境は整えられるかもしれません。しかし、サラリーマンやOLにはむずかしいでしょう。女性はとくにしみやそばかすをおそれて、日光にあたることを避ける傾向にあります。成人男女は200IU)/日が目安量とされ、上限を2000IU/日とされています。ところが、太陽光から隔離されるような環境では、目安量の摂取では不足することがわかっています。引きこもりや室内のデスクワークばかりの人では不足するのです。日光不足も、うつ病を招きますが、それはビタミンD欠乏も関与しているとされています。これは多くの日本人サラリーマン、OLで欠乏状態が慢性化していることを意味しています。主婦の多くもこの状態にあるでしょう。潜水艦の乗組員では400IU/日の摂取でも血中ビタミンD濃度を維持できないのです。日光浴も大切で、可能なかぎりはやるべきですが、体質を改善するには、やはり、サプリメントの補助は必要になるでしょう。

ビタミンDとサプリメント

ビタミンDの場合、脂溶性であるため、過剰になることを心配する人も多いようです。これがサプリメントを摂取することを躊躇する原因にもなっています。しかし、厚労省が摂取上限としている日に2000IUの摂取を毎日続けても実際には、過剰になる心配はないようです。なぜならば。成人男性の場合、毎日、3000〜5000IUのビタミンDを体内で消費していることがわかっています。そして、これが多くの現代人において欠乏状態のままになっているというのです。この事実からも毎日2000IUであれば、むしろ足りないことがあっても過剰になることはないのです。慢性的な不足が、アレルギー体質を悪化させたり、癌を発生させたり、うつ病を招くならサプリメントで補うことのほうをむしろ選びたいものです。また、日光による合成は必要以上には行われないので、たとえ日光にもあたったにせよ、サプリメントと日光が悪い相乗効果を生む恐れもほとんどないのです。したがって、毎日2000単位のビタミンDはむしろサプリメントとして摂取するほうがいいのです。花粉症にはビタミンAも重要であることがわかっており、ビタミンAも補うには、タラなどの魚の肝油のサプリを併用すると便利です。ただしタラ肝油だけでは、十分なビタミンDを摂取するには不足するので、1カプセルあたり2000国際単位(IU)のビタミンDが含まれるサプリメントを併用するとよいでしょう。

若々しく健康でいるためのビタミンDは必須

ビタミンDとインフルエンザの関連をご存知でしょうか。インフルエンザの予防にもビタミンDが重要な働きをしていることがわかってきています。免疫力を高めて感染症から身を守るのがビタミンDなのです。日本の研究で、6歳から15歳の子供にビタミンDを摂取させると、インフルエンザや上気道感染(風邪)、そして喘息の発症が減少したという研究報告があります。この研究では、1200IU/日のビタミンDを摂取させていますが、摂取していないグループに比べて、発生が約半分まで減ったそうです。少なく見積もった摂取量であるにもかかわらず、これだけの効果があるとは驚きです。受験シーズンにおいて、健康ドリンクなどを飲むことも多いですが、この研究を踏まえるなら、受験生などでインフルエンザや風邪を予防したい場合にもまずは、ビタミンDのサプリメントを飲むことが風邪予防におおいに役立つことになりそうです。そしてビタミンDの補充により、高血圧症が改善したという研究報告や、乳がん、大腸がん、前立腺がんの予防効果があったという報告もなされています。癌などの病気も免疫の低下でおこるのですから、これは納得できる話です。特に閉経後の女性で、ビタミンDの摂取で、あらゆる癌の発生率が
60パーセントも減少したという研究報告もあるのです。癌をおそれているすべての人に、ビタミンDのサプリがおすすめであるという結論になるでしょう。癌も風邪も、その発症には免疫機能の低下が関与していますので、免疫機能を健全化させてくれるビタミンDが、これらの発生を抑制したということになります。そして、これはアンチエイジングにおいても大きな助けになるに違いありません。

ビタミンDは日光にあたることで皮下で生成

日光浴は高齢者には不可欠です。ガラス越しであるとビタミンDは合成されません。野外に出ての日光浴が必要です。ビタミンDが不足すると、癌、高血圧、腰痛、膝痛、アレルギー疾患などの病気が増加しますし、うつ病にもなりやすくなります。現代日本人の多くが慢性的なビタミンD不足状態にあります。かといって食事からの補充では追いつきません。食事からとれる量が圧倒的に限られているからです。日光にあたりたくない、でもビタミンDを補いたい。その場合は、信頼できるサプリメントを飲み、補充することです。ビタミンDだけは、日光にあたらないのであれば、飲んだほうが良いでしょう。もちろん、週に三度ぐらい30分ほどの野外での日光浴ができるという人は、不要ですが、紫外線のデメリットを気にされるのであれば、やはりサプリメントは必要です。ビタミンDを毎日2000〜5000単位前後摂取すればよいでしょう。一カプセルが1000単位〜2000単位の製品が出ています。

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