統合失調症
統合失調症の自然治癒率は、薬を使う先進国では25%ぐらいですが、
途上国においては、それが75%です。つまり、薬が病気を治りにくく
しているという見方もできるのです。
自殺が報道されると、精神科の医師が、「早く受診して医師の治療を
しっかりと受けていれば自殺には至らなかったのに」とコメントをすることがあります。
しかし、自殺者の七割は実は医師の治療を受けていた人たちだという
データが出てもいます。薬で自殺は防げないのです。
そして日本ではこの十年あまりで実に40万人以上の人が自殺によって
命を失っています。
カリフォルニアのガッサー研究所で、うつ病などの心理療法を
行っているウイリアム・ガッサー博士は、うつ病や統合失調症は、
不幸の症状だと主張しています。
「不幸の症状」の意味は、人が不幸であると脳の病気のような症状が
出てくる、それを検査すると脳機能に異常が発見されるというのです。
不幸な人は、悲しみ、絶望、疲れ、働きたくないということを
病気として表現しているということです。
薬で一時的に、気分はよくなるかもしれませんが、
根本になっている原因を解消しないと、別の症状が出るだけです。
薬物療法、心理療法、東洋医学の三つが
効果的に組み合わされることで、統合失調症は改善するのです。
喫煙は、統合失調症にとって、もっとも有害です。
タバコに含有されるカドミウムは、脳内において幻覚や攻撃性、妄想など
を引き起こすからです。禁煙は、統合失調症の改善のためには、必須です。