発達障害

現在は、広く、自閉症スペクトラム障害と呼ばれるようになりましたが、かつては、発達障害と呼ばれ、
ＡＤＨＤやアスペルガー症候群という分類は広く現在でも普及しています。
専門家の中にも、非定型発達としてとらえ、障害とはとらえない見方があるとおりです。


アスペルガー症候群（AS)や注意欠陥・多動性障害（ADHD)などの
発達障害の人に家族や周囲はどう接していくべきでしょうか。
しばしば家族や周囲が発達障害者のことをあきらめてしまい、放任や無視を決め込むことがあります。


そうなると彼らは一人で生きていくほかなく、家族から見捨てられた疎外感を抱くことでいっそう悪化してしまいます。
その一方で、家族全体が振り回されて、発達障害者の後始末に追われるケースもあります。
いずれも好ましい状態ではありません。


もし、あなたの子供や家族や配偶者がADHDやASの傾向があったなら、
まずは専門医を受診させて、医師から病気について説明を受け、自分を客観視することから始める必要があります。
問題行動は個人の性格やトラウマによるものではなく、脳の発達のアンバランスであり、適切な方法で補えることを教えるのです。


お互いに胸のうちをさらけ出してよく話し合い、理解を深め合う努力をしていくことが大切です。
発達障害の人は、言われなければわからないのですから、率直に良いところ、変えて欲しいところについて話します。
その一方で一人で静かになれる時間が必要なので、四六時中いっしょにいるよりもクールダウンの時間をとりましょう。


共依存にならないように、干渉し過ぎないこと、自立を促すことも大切です。
だんどりや片付けは苦手なので紙に書き出してわかりやすくしてあげましょう。
脳の発達のアンバランスであると理解すれば、ゆっくりと育てるという関わり方もできるようになります。


また、どうしても変わらない部分についても許容できるようになるでしょう。
ＡＤＨＤなどの落ち着きのなさや、多動性については、ピクノジェノールという天然成分がその興奮性の抑制に
役立つことも知られてきています。フランス海岸松という植物の樹脂成分であり、古くから民間薬として
使われてきた成分です。漢方でも抑肝散などの興奮を抑える処方が有効なことも多いとされています。