カサンドラ症候群

カサンドラ症候群

症状、疾患名からみた東洋医学や漢方を活用していくための情報をまとめました。
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夫の共感性の乏しさに苦悩する妻〜カサンドラ症候群

共感性の障害や情緒的な関係の回避を特徴とする発達障害が「アスペルガー症候群」です。また、発達障害ではありませんが、回避型愛着障害という愛着障害においても、同じような共感性の低下や情緒的な関係を回避する傾向があります。回避性パーソナリティ障害の場合も同じです。このような傾向を持つ人と結婚すると、その結婚生活における共感的、受容的コミュニケーションが欠乏するがゆえに、パートナーのほうは大いに苦悩することになります。こうして起こるのがカサンドラ症候群です。夫が共感的、受容的にコミュニケーションをしてくれない場合、その心理ストレスで妻が、ふさぎ込んだり、イライラしたり、うつ状態になったりします。これは夫婦以外でも親子関係でも起こり得ます。カサンドラ症候群の苦悩を緩和するには、まず、カサンドラ症候群という概念を知り、その実態を理解することが第一歩です。カサンドラ症候群は、正しい対処法を学ぶことで、改善させられる可能性があります。


共感性を教育するにはまず相手を幸福にする

カサンドラ症候群は、夫の特性と妻の特性がかみあわずに相互に苦しみをもたらす状態ですが、このような時、離婚をすれば一見、解決するかもしれません。しかし、離婚には大きなリスクがありますし、離婚は平均余命を短縮するとの研究結果もあります。関係修復をはかり、パートナーに共感性を教育することができれば、離婚しなくても、夫婦関係が改善するということです。そのカギは共感的応答にあります。夫がアスペルガーなどの原因を持つ場合、夫を変えることはいきなりは難しいです。まず、妻のほうから、共感的応答をしかけて、相手が持つ回避性愛着スタイルや、アスペルガー的な社会性の欠如の部分に切り込んでいくことが大事です。自己愛性パーソナリティ障害や強迫性パーソナリティ障害や回避性パーソナリティ障害の傾向がある場合でも、共感的な応答ができないので、カサンドラ症候群を招く可能性があります。この場合も、先にこちらから、共感的応答をして、相手にとっての心の安全基地になる努力が行き詰りを突破させるのです。関係修復には、相互的で共感的な応答を夫婦双方が学ぶ必要があります。コミュニケーションの回数を増やすことの重要性をカウンセリングなどを介して学ぶことが必要です。


カサンドラ症候群についての基本的知識を得るのが先決

夫婦それぞれが、カサンドラ症候群というものを理解するためにこの本をぜひお読みください。

カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら

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