起立性低血圧・起立失調症候群

起立性低血圧・起立失調症候群

症状、疾患名からみた東洋医学や漢方を活用していくための情報をまとめました。
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起立性低血圧・起立失調症候群の診断基準

起立性低血圧・起立失調症候群の診断基準には大症状と小症状があります。


大症状とは、立ちくらみ、めまいをおこしやすい、立っていると気持ちが悪くなり、ひどくなると倒れる、
入浴後や、いやなことを見聞きすると気持ちが悪くなる、少し動いたら、動悸や息切れがする、
朝がなかなか起きられずに午前中に調子が悪い。


また、小症状とは、顔色が青白い、食欲不振、強い腹痛が時々ある、
疲れやすい、頭痛をしばしば訴える、乗り物酔いしやすい、などの症状です。


大症状が一つと小症状が三つある場合、
あるいは大症状が二つと小症状が一つある場合、また、大症状が三つある場合、
他の疾患がないことが確認でたら、起立性低血圧、起立性調節障害と診断されます。


小学生から中高生などが、長い時間の朝礼などで
倒れることがありますが、起立性調節障害のことがあります。


前日に睡眠不足をしていたり、連日の過労などが背景にあると、
起立性調節障害の症状が出やすくなるので注意が必要です。
低血圧への対策を適切に行うには、低血圧の臨床的な分類を知っておくことが有益です。


【体質性低血圧】
低血圧があっても日常生活に支障がないもの。


【病的低血圧】
日常生活に支障があるものです。


★本態性低血圧

仰臥位、立位などに関係なく、血圧が低くて症状があるものです。


★起立性低血圧

臥位では正常な血圧ですが、立位になると、21mmHg以上低下するものです。
これは他に原因があっておこる症候性起立性低血圧と、
原因不明の特発性起立性低血圧とに分けられます。


原因があっておこるほうの症候性起立性低血圧には、
糖尿病が原因で自律神経の機能が低下しておこる、
糖尿病性神経障害、パーキンソン病、SHY DRGER症候群などの疾患があります。


また、起立した直後にもっとも血圧が低下する「直後型」と、
立位になって10分後からじょじょに血圧が下がる「遅延型」にわけられます。
また起立性失調症候群とは小児にみられる体位変換による血圧変動をさします。


このほか、食後性低血圧、入浴時低血圧、
二次性低血圧(症候性低血圧)、薬剤性低血圧があります。
専門医の診察と検査により正確に鑑別診断することをお勧めします。


起立性低血圧・起立失調症候群は、漢方療法が奏効しやすい疾患です。
漢方専門医により適切な処方がなされることが大切になります。


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