「ひきこもり」70万人、予備軍155万人
「ひきこもり」が全国で70万人に上ると推計されることが、
内閣府発表全国実態調査の結果から分かりました。
将来ひきこもりになる可能性のある「ひきこもり親和群」も155万人と
推計しており、「今後さらに増える可能性がある」と分析しています。
全国の15〜39歳の男女5000人を対象に行われ、
3287人(65・7%)から回答を得ています。
「普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」
「普段は家にいるが、近所のコンビニなどには出かける」
「自室からは出るが、家からは出ない」
「自室からほとんど出ない」
状態が6か月以上続いている人をひきこもり群と定義。
「家や自室に閉じこもっていて外に出ない人たちの気持ちが分かる」
「自分も家や自室に閉じこもりたいと思うことがある」
「嫌な出来事があると、外に出たくなくなる」
「理由があるなら家や自室に閉じこもるのも仕方がないと思う」
の4項目すべてを「はい」と答えたか、
3項目を「はい」、1項目を「どちらかといえばはい」と回答した人を、
ひきこもり親和群と分類しました。
結果、ひきこもり群は有効回答の1・8%、親和群は同4・0%でした。
総務省の2009年の人口推計で15〜39歳人口は3880万人であることから、
ひきこもり群は70万人、親和群は155万人と推計しています。
ひきこもり群は男性が66%と多く、年齢別では30歳代が46%を占めています。
一方、親和群は女性が63%を占め、10歳代の割合が31%でした。