自閉症

脳内ホルモンの一種「オキシトシン」の投与で重度の知的障害のある自閉症患者の症状が改善することが判明しました。自閉症やアスペルがー症候群では、オキシトシンというホルモンの作用が不足していることが判明してきています。オキシトシンは出産時に大量に分泌されるホルモンです。子宮や乳腺の収縮などに作用しています。このオキシトシンの働きとして、他者を認識したり、愛着を感じる機能に関係するとの研究結果が出ています。「知能の高い自閉症」のアスペルガー症候群でオキシトシンの効果が実証されたとの報告もあります。３歳で自閉症と診断され、服用前は他者と目を合わせず、質問におうむ返しの反応しかできなかった２０代の男性患者の両親が、オキシトシンの点鼻薬を数カ月使用させてみたところ、


（１）主治医の目を見て話す
（２）対話で笑顔を浮かべる
（３）ＩＱテストが受けられるようになる

など症状が改善したそうです。１０カ月間投与し改善状態の持続も確認したとのことです。自閉症や発達障害（ADHDやアスペルガー症候群）の発症には、さまざまな化学物質や食物のアレルギーが関与しているとの見解があります。予防接種を受けてから、自閉症の症状が突然、発症したケースや、妊娠中の母親の食事が影響して、子どもが発達障害になった可能性がある事例があります。小麦製品、乳製品、化学物質が現在、疑われている食材です。小麦ではグルテン、乳製品では牛乳、化学物質はさまざまな添加物や香料です。すでに発症したADHD、アスペルガー症候群であっても、食事から上記のアレルゲンを除去して、食事療法を行うことで、症状が目立たなくなることもわかってきています。

発達障害は栄養で良くなる