前世療法
前世療法というものは、催眠療法の一つです。そして、催眠療法は、
心理療法の一種です。催眠状態になった患者に、年齢退行を行い、
過去のトラウマを見つけ出し治療するのが従来の退行療法でしたが、
これに前世へのトリップを加えたものが前世療法です。
催眠療法は、できるだけ医師から受けましょう。
医師は臨床経験をベースにして安全を確保できる基礎があります。
それがない催眠術師のような人では、危険な状態を見極めて、
安全を確保することにいささか不安があると申さざるをえません。
前世への退行は、意識に変容をもたらすよい経験になります。
つまり、この前世への旅は、人間の輪廻転生を実感させます。
輪廻といっても人間の前世はあくまでも人間です。
これは多くの前世療法家(医師)の研究で明らかです。
私達が生まれ変わりながら霊性進化の旅を
歩んでいると実感できるのが前世療法の最大の効果でしょう。
前世療法というセラピーが本当に必要なのか。疑問が呈されることがあります。
たとえば、メンタルセラピストの中には、メンタルブロックをはずせばよいのだから、
前世など持ち出す必要はないと言う人もいます。
メンタルブロックつまり心のブレーキを外す方法はいろいろあります。
メンタルセラピストの中には認知行動療法的な視点でのアプローチを
したり、ACT的視点からアプローチする人もいます。
あるいは家族療法、あるいはNLPと、世にはさまざまな手法があって、
それを主体にしている人にとっては前世療法は理解がしがたいものなのかもしれません。
前世療法をアメリカで普及させたブライアン・ワイス博士は、心理療法、
催眠療法の専門家でありました。ワイス博士は上記のような手法をほとんど理解され、
それを過去においては活用していた医師です。
ワイス博士が従来の手法をわざわざ捨て置いて、
前世療法へと傾倒されたのには大きな理由があります。
それは、そもそもメンタルブロックを外すのに、もっとも効果的な手法が前世療法だからです。