セントジョーンズワート

うつ病の治療にはSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害剤）と呼ばれる薬が使われることが多くなっています。これは脳内のセロトニンの濃度を高めて、うつ状態を改善する薬です。このSSRIと同じ仕組みで効果を発揮する天然の物質が含まれているのが、和名がセイヨウオトギリソウと呼ばれている、セントジョーンズワートです。ドイツでは医師の七割が、うつ病に優先的に処方しているハーブです。セントジョーンズワートは、セロトニンの再取り込みを阻害することで効果を発揮することにおいては、SSRIと同じですが、副作用がほとんどない点が優れているのです。副作用とは、不安、吐き気、暴力の発生などです。ただし、抗うつ薬とセントジョーンズワートを同時に服用することはしてはいけません。まず、抗うつ薬を中断することを死に相談しましょう。セントジョーンズワートを服用して三週間経過しても、うつ状態の改善がない時は、セロトニンの不足以外の原因が考えられます。

セントジョンズワート