【6】症状・悩みからみたセラピー

うつ病の治療方法の一つに認知行動療法があります。この認知行動療法および認知療法というものは、心のコントロールを学ぶことで、さまざまなメンタル疾患を軽快させるとして、欧米で見直されてきています。心のコントロールというと難しい印象ですが、心とは正しい方法を学ぶことで、自分の理想とする状態に整えることがで...

自律神経失調症という病名は、ゴミ箱のような病名と揶揄されることもあります。不定愁訴で診断がつかないときに、あるいは精神疾患で正式な病名の告知がはばかられる場合に、この診断名を使用されることがあるからです。多くは冷えのぼせ、めまい、ふらつき、動悸、倦怠感など、の症状です。こうした症状は、体質的に自律神...

心悸亢進、動悸は、心臓の鼓動が自覚され、それが通常よりも早く、胸苦しさや息苦しさを伴うこともあります。心臓病の症状として出るほか、甲状腺機能亢進症、バセドー病でもホルモンの作用により、心悸亢進が出現します。心臓病では不整脈、心筋梗塞、狭心症、心不全など。また内分泌疾患では、甲状腺機能亢進のほか、内分...

【不眠症】不眠症に効く漢方薬には、抑肝散や酸棗仁湯などがあります。ハーブのサプリメントもおすすめです。メラトニンやバレリアン、パッションフラワーが配合されているものが市販されています。メラトニンは、睡眠を整えるホルモンであり、睡眠薬のような副作用がなく、安心です。パッションフラワーは、不安感を和らげ...

ヒステリーとは解離性障害ともいいます。解離性健忘、解離性遁走、解離性同一性障害、また離人症、転換型ヒステリーがあります。解離性健忘は、強い心的ストレスによって、その出来事とその周辺の記憶が思い出せない状態になったものです。解離性遁走は、予期せぬ心的ストレスによって自分がだれであるかもわからぬようにな...

ノイローゼとは神経症のことです。神経症には、不安神経症と呼ばれるパニック障害や、心臓神経症、強迫神経症などさまざまの種類があります。不安、怖れ、イライラ、落ち着かない気分が、さまざまな原因でおこってきます。具体的な原因があって不安が生じることは、誰でもありますが、特に原因がないにもかかわらず、症状が...

どもりというのは、心理的なストレスが原因の一つとされています。緊張や不安やうつにより、ドーパミン、セロトニンなどの伝達・分泌異常で吃音が悪化するのです。どもりは、吃音症（きつおんしょう）が正式な病名です。症状は、話す時に言葉が連続して出たり、一時的に無音状態が続いたりして、円滑に話せないというもの。...

桂枝加竜骨牡蠣湯（けいしかりゅうこつぼれいとう）は、虚証（体質の虚弱な疲れやすい人）に対する処方で、不安感の強い人の動悸、神経質、不眠症などに使います。漢方でいう実証の人（体力があり熱を持ちやすい人）は、柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）のほうがあっています。この桂枝加竜骨牡蠣湯は、E...

ベアードが1880年にはじめて命名した症候群が、神経衰弱です。ＩＣＤ１０（世界保健機関「国際疾病分類第１０版」）には診断名が記載されています。主症状は、精神的努力のあとの疲労の増大についての持続的な訴え、身体的な衰弱や消耗。具体的症状としては、筋緊張性頭痛、睡眠障害、消化不良ほか多彩なものがみられま...

統合失調症の自然治癒率は、薬を使う先進国では25％ぐらいですが、途上国においては、それが75％です。つまり、薬が病気を治りにくくしているという見方もできるのです。自殺が報道されると、精神科の医師が、「早く受診して医師の治療をしっかりと受けていれば自殺には至らなかったのに」とコメントをすることがありま...

狭心症や、心筋梗塞などの心臓疾患では、心臓の冠動脈の動脈硬化による閉塞などで、胸の痛みを訴えます。ところがそういった心臓の疾患がないにもかかわらず、胸の痛みを自覚することがあります。検査では異常が見つからないのに、狭心症に似た胸の痛みがあるのが、心臓神経症です。検査で異常が見つからないこういった疾患...

神経性嘔吐とは、心因性に嘔吐の症状が出るものです。さまざまなストレスが原因になり、嘔吐の症状は出てきます。心療内科に受診すると、安定剤などの処方を受けることになりますが、なかなかそれだけで完治しないのが実情です。実際には心理療法などによるストレスの緩和、心の問題解決が、根本の対策になります。しかしな...

半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）は、喉のあたりの違和感をとってくれる漢方処方です。喉の周囲がつまったような感じが持続するとき、喉頭神経症などの診断がなされます。この症状は昔から知られており、漢方ではこの半夏厚朴湯が特効薬とされてきました。この漢方が適合するのは、気分がふさいで、咽喉、食道のあたりにつ...

対人恐怖症、異性恐怖症、閉所恐怖症、高所恐怖症など、さまざまな恐怖症がありますが、日常生活でもっとも困るのは、対人恐怖症と異性恐怖症です。この克服には心理療法を使います。カウンセリングにより、問題の意識化と克服への気づきを与えていくことが多いです。代表的なカウンセリング手法である認知行動療法は、認知...

脳内ホルモンの一種「オキシトシン」の投与で重度の知的障害のある自閉症患者の症状が改善することが判明しました。自閉症やアスペルがー症候群では、オキシトシンというホルモンの作用が不足していることが判明してきています。オキシトシンは出産時に大量に分泌されるホルモンです。子宮や乳腺の収縮などに作用しています...

「ひきこもり」が全国で７０万人に上ると推計されることが、内閣府発表全国実態調査の結果から分かりました。将来ひきこもりになる可能性のある「ひきこもり親和群」も１５５万人と推計しており、「今後さらに増える可能性がある」と分析しています。全国の１５〜３９歳の男女５０００人を対象に行われ、３２８７人（６５・...

体が冷えると、うつ状態を招きやすいと東洋医学では考えています。冷え性の予防のためにどんなことが大切でしょうか？まずは食事と運動と入浴の三つを整えましょう。毎日、体を動かして代謝をあげることで、体温も上昇していきます。運動不足は冷え性になる最大の原因です。毎日、散歩したり、筋力トレーニングしたりして、...

現在は、広く、自閉症スペクトラム障害と呼ばれるようになりましたが、かつては、発達障害と呼ばれ、ＡＤＨＤやアスペルガー症候群という分類は広く現在でも普及しています。専門家の中にも、非定型発達としてとらえ、障害とはとらえない見方があるとおりです。アスペルガー症候群（AS)や注意欠陥・多動性障害（ADHD...

起立性低血圧・起立失調症候群の診断基準には大症状と小症状があります。大症状とは、立ちくらみ、めまいをおこしやすい、立っていると気持ちが悪くなり、ひどくなると倒れる、入浴後や、いやなことを見聞きすると気持ちが悪くなる、少し動いたら、動悸や息切れがする、朝がなかなか起きられずに午前中に調子が悪い。また、...

日本人のうつ病の生涯有病率は6.7パーセントです。100人いたら、7人は一生のうちに一度は、うつ病を発症する計算になります。統合失調症ではこれは、1パーセントですので、うつ病はその七倍ということです。うつ病など気分障害に分類されるメンタル疾患が年々増加しています。うつ病はその中でも特に多い病気で、増...

男性と比べると、女性のほうがうつになりやすい傾向があります。うつ病の患者数は日本人の８パーセントにもなります。男女別にみると、女性のほうが多いです。６０代から７０代の場合は女性のほうが倍近くも多いですが、３０代から４０代では、男女ともに多くなります。女性の場合は、出産や育児などのストレスが原因になる...

うつ病と診断されて、会社を休職中に、海外へ旅行するなどの行動がみられるのが新型うつ病の特徴です。新型うつについては、厳密には、うつ病ではなく、適応障害の一つであると考える専門医も多いです。このような患者は、主治医から、「海外へ行ける気力も出たようだし、そろそろ職場に戻って頑張ってみたら？」とアドバイ...

加齢とともに不眠傾向を訴える人が増えますが、必要な睡眠時間は年齢とともに減少するのが自然です。70歳を過ぎれば6時間も眠れれば十分です。また、浅い眠りになるのも加齢性の変化なので、無理に薬でそれを修正する必要もないのです。睡眠薬には依存性がありますので頓服以外の使い方は危険です。常用することで依存し...

鹿茸大補湯は女性の不妊症、男性の不妊症、および腰痛に悩む人に知ってもらいたい漢方処方の一つです。鹿茸大補湯（ろくじょうだいほとう）は、漢方の古典『東医宝鑑（トウイホウカン）』に収載されています。鹿茸大補湯は、男性の不妊にも女性の不妊にもよく効く漢方薬として有名です。ちなみに、鹿茸とは、鹿の幼い角を原...

女性が悩むさまざまな症状の多くに、プロゲステロン欠乏が関与していることが知られてきています。これまでは、更年期障害などはエストロゲンが欠乏して起きるなどと言われてきましたが、内分泌学の進歩で、それは間違いであったことがわかってきています。女性の健康とプロゲステロンPMS、更年期障害、不妊症、骨粗しょ...

共感性の障害や情緒的な関係の回避を特徴とする発達障害が「アスペルガー症候群」です。また、発達障害ではありませんが、回避型愛着障害という愛着障害においても、同じような共感性の低下や情緒的な関係を回避する傾向があります。回避性パーソナリティ障害の場合も同じです。このような傾向を持つ人と結婚すると、その結...

腰痛の根本原因は姿勢が悪いことにあります。姿勢が悪いと、背骨に無理な負担がかかります。その負担が椎間板を痛めたり、椎間板を変形させたり、腰椎の骨の形を年月かけて変形させたり、骨棘ができたり、変形性腰椎症や、脊柱管狭窄症を起こしたりするのです。骨そのものへの影響の前におこるのは、筋膜性腰痛などの、いわ...

人間の耳は、音を効率よく聴く仕組みを持っています。耳介は、3300ＨＺ以上の集音を行い、方向感覚にも関与します。外耳道は、2500から4000ＨＺの共鳴をあつめ、10ＤＢとなります。鼓膜と内耳窓は、面積比が、１７：1であるので、25ＤＢとなります。耳小骨はてこ比で、1.3：1で、2.5ＤＢです。そし...

コロナに限らず、あらゆるウイルス感染は、人間側の免疫力の状態で、感染のしやすさや、感染しても、すみやかに撃退できるかできないか、という問題が左右されます。一般に言われる、手洗い、マスク、人込みなど密集、密閉の空間を避けるという話は、もちろんのことですが、ここでは、わたしたちの肉体側の条件を少しでも、...

頭痛持ち、アレルギー体質、身体のあちこちに変調、うつ。いつも疲労感、倦怠感、だるい。しんどい。疲れている。しんどくてぐったりしてし何日も寝込む。このような人が血液検査すると、コルチゾールの値が低かったりします。また、更年期障害の治療をしてもあまり効果がない場合も副腎疲労の可能性があります。副腎疲労に...

ビタミンＤは日光にあたると合成されることは良く知られています。花粉症はビタミンＤが不足しているために悪化している可能性があります。花粉症対策に、ビタミンＤの補充が良いかもしれません。しかも、ビタミンＤは、ホルモンのように全身に作用するビタミンで、細胞すべてを活性化して免疫力を調整しているのです。それ...

うつ病は深刻な問題になっています。気分が沈みっぱなしになっているなら、注意が必要です。「うつ」になるのは、急激な環境変化によるところも大きいと思います。うつ状態になっている人は、運動不足であったり、糖質中心の食事をしている人に多いということがわかってきています。糖質過剰の食生活は、うつ病を招きやすい...

ビタミンＤが、花粉症を代表とするいろいろなアレルギー性の疾患の諸症状を緩和する可能性が高いとする研究報告が多数、出ています。その仕組みは、ビタミンＤが本来もっているホルモンに似た全身への作用です。そして、現代人の多くが慢性的なビタミンＤ欠乏状態にあることも明らかになってきました。最新の研究によれば、...

電磁波による発がん作用や精神疾患の誘発などの問題は、健康を考えるときに、避けて通れないテーマです。これまで、電磁波から身体を守ると称するさまざまな製品が世の中に出てきましたが、そのほとんどが科学的な根拠に乏しいものばかりでした。そんな中で、1989年に、岐阜大学の元島博士らにより、世界ではじめて発見...

腰痛は、どうすれば治るのか。さまざまな体操法や整体のノウハウが世の中にあります。しかし、今回、ご紹介する「緩消法」という腰痛改善法ほど、簡単で効果的なものはないでしょう。ぎっくり腰になった時、翌日からこの緩消法を実践したところ、みるみる痛みが緩和され、腰のこわばりも動作の制限も緩和されていった体験が...

たばこがどれだけ有害であるかを示している実験があります。たばこの煙を吸ったショウジョウバエの幼虫を調べた実験です。この実験ではタバコの煙を吸い込んだ幼虫は成長の過程でその多くが死んでしまうのです。これは岡山大薬学部の根岸友恵助教授が発表している研究結果です。日本癌学会でもこの研究は発表されています。...

タバコの煙が大量の一酸化炭素を含み、それが血管に高濃度で溶け込むことは事実であり、タバコさえ吸わなければ、それらの一酸化炭素は体内に入ることはありません。一酸化炭素が血液に溶け込めば、血管壁の酸化による老化を促進して、余分な活性酸素を生じ、血管から肉体が老化していきます。わざわざ、老化促進する一酸化...

中国から飛んでくるPM2.5汚染物質は砂漠に舞い上がる黄砂とくっついて日本に運ばれてきます。皮膚アレルギーや鼻炎、喘息などを引き起こす有害微粒子です。中国内陸部には、かつて中国共産党が侵略のすえにモンゴルから奪って支配下にいれた内モンゴル自治区がありますが、こうした地域の無計画な開発のため中国の20...

新築の家の建材には、大量の揮発性物質が使用されています。ホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質が防腐剤や接着剤として、建材に使われているのです。この揮発性化学物質は、肺から吸入されて、さまざまなアレルギー反応を起こします。鼻水やくしゃみが出たり、皮膚がかゆくなったり、喘息症状が出たりします。このよ...

中国が生み出す大気汚染物質ＰＭ2.5はいまだ改善なく、六月末でも北京での観測では、大気汚染の濃度が最悪レベルに達していると判明しました。中国では工場での大気汚染対策がまったくなされず、そのため、有害な微小粒子状物質「PM2.5」が、煤煙から拡散し、全土に広がっています。北京のPM2.5濃度が、1立方...

プラセンタとは豚や馬などの動物の胎盤から抽出されたものです。 そこには細胞増殖因子とよばれる栄養素が多量に含まれています。そのためお肌の新陳代謝を活性化させて、肌のはりやつやがよみがえる 美肌効果が高いとされているのです。徹夜続きの人が肌があれてきたときに、このプラセンタを飲むと、す〜っと肌のつやと...