神経性嘔吐
神経性嘔吐とは、心因性に嘔吐の症状が出るものです。
さまざまなストレスが原因になり、嘔吐の症状は出てきます。
心療内科に受診すると、安定剤などの処方を受けることになりますが、
なかなかそれだけで完治しないのが実情です。
実際には心理療法などによるストレスの緩和、心の問題解決が、根本の対策になります。
しかしながら、薬物療法では、漢方薬による治療が有効なことが多いです。
漢方薬は、自律神経のアンバランスをとることで心理的な部分にも
好影響をもたらし、結果的に神経性嘔吐症が治っていくのです。
さまざまな処方が使われますが、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、
半夏しゃ心湯(はんげしゃしんとう)、小半夏加ぶく苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)、
六君子湯(りっくんしとう)などが使用されます。
個々の体質や個別の症状の差異により処方が決定されますので、
漢方の専門医に処方をしてもらうことをおすすめします。
漢方外来、和漢外来、東洋医学外来などのある病院か、
漢方に詳しい開業医さんに相談することをおすすめします。
漢方でも改善しない場合は、心理療法、催眠療法が有効です。